さくらほりきりと出会い 生活も考え方も変わった

丹波篠山市にお住いの石井さんご夫妻。お二人でさくらほりきりの手作りを

楽しまれています。

 病や事故が原因で車いす生活を送っている夫の石井喜治さん。さくらほりきりとの出会いは今から4年前。当時通院していたリハビリで、作業療法士に手の作業を兼ねて、きめこみパッチワークを勧められたことがきっかけでした。もともと絵が好きだったこともあって、すぐに没頭して作る日々。そんな喜治さんの姿を見て、妻のさかゑさんも一緒に作るように。2人がこれまでに作った作品は、なんと150点以上にもおよびます。

 2017年には、通院している医療センターで2人の作品が展示され、その様子が地元の新聞でも取り上げられました。それ以降、毎年展示を開催。(本年はコロナの影響で開催が出来なかったそうですが)当時、喜治さんは、新聞でのインタビューで、麻痺や痛みと闘いながら作業を続けている理由を「自身のためだけではなく、同じ病気などで体が不自由になった人たちに『頑張れば自分も作れる』と励みにしてほしいから」と語っています。その言葉はとても前向きで、展示を見た来院者や医療スタッフをはじめ、多くの方に励ましを送っているのではないでしょうか。

 展示を含め、作った作品は、差し上げることも多いそうで、「出来た商品を友人や家族とかに贈って、喜んでもらえたり、ありがとうって言っていただけることに喜びを感じて、これは凄いことだなっていうのを感じました」と語るさかゑさん。

そこから「自分も何か社会貢献をしていきたい」と、仕事を退職してからは興味のあった歌のレッスンを本格的に受け、様々な縁からCDデビューを果たすまでに。

 さかゑさんは「さくらほりきりを知ったことによって作るよろこび、贈るよろこびとかを知り、心身ともに癒されて、ほっこりすることが多いです。喜んでもらえたら嬉しいし、人と人のつながりの大切さを教えて頂いたと思っています。そういう風に考えることで生活も変わりますし、考え方も随分変わってきました」と。

 石井さんご夫妻から改めて『手づくりが持つ力』を教えて頂きました。またお二人の「誰かのために」という思いにとても元気づけられます。

石井喜治さん、さかゑさん、ありがとうございました。



~花咲 ゆうさん~

一人っ子のさかゑさんは、小さいころに心筋梗塞で母を亡くし、とても悔しく悲しい思いをしたことから、一人でも多くの命を救いたいと看護師に。医療の現場で命の尊さを学んできた。退職後、歌が好きだったこともあり、いまいこうじ先生に本格的なレッスンを受けるように。先生は「歌で社会を明るくする」運動をしており、さかゑさん自身も教えてもらう中で社会貢献していきたいと思うように。その中でデビューの話を受け2020年4月22日に”花咲ゆう”として晴れてCDデビュー。これまでの経験を活かし、ボランティア活動に力を発揮し、先生と同じように「歌で社会を明るくする」ことをコンセプトに活動を拡大中!

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