がま口キーホルダー~開発秘話~
手のひらサイズの小さながま口♪小銭を入れたり、お薬やアクセサリー入れにもなる
優れもの!このがま口が針も糸も使わずに誰でもかんたんに作れるなら、嬉しいですよね?
さくらほりきりはそれを実現したのです!
その開発秘話について今回は書きたいと思います。
2001年に生まれたがま口キーホルダー。なんともうすぐ20歳です!
始まりは、本店勤務の女性社員が持ってきた小さなキーホルダー。
「こんなの作れるようになりませんか?」という相談からでした。
「確かに可愛らしいが、売れるのだろうか…」と、はじめは半信半疑ではありましたが
まずは形にしてみようと試作をすることに。
一般的ながま口は、布を金具に差し込んだ後、紙ヒモを入れて厚さを調整します。
一級の既製品は、職人が作りあげるように技術を必要とするものでした。
当時の企画のメンバーは頭を抱えました。
「こんな面倒な作業…お客様に作れるのか…」
キットにする以上、お客様が作れなくては意味がない。完成して“よろこび”が生まれ、
そこにさくらほりきりの価値があるというこだわりを大切に、一段と開発に力が入りました。
まず、金具に差し込むものに“太いヒモ”や“網戸のゴム”などあらゆるものを使い
試作を繰り返しました。その中で、ウレタン(スポンジ)へとたどり着きました。
布自体が薄くても作りにくいという観点から、布自体に厚みをもたせば…
中芯をつければいいのでは!ウレタン(スポンジ)も入れよう!そうしたら
柔らかいウレタンで金具にも入れやすく、入れた後は厚さの調整をする必要もなくなる!
ウレタン、中芯、赤レザーがすべて同じサイズで一気に型で抜くことで
コストカットもでき、お安く提供も出来る!
といった具合に、思いのほか時間を要し、キットとしての使用はほぼ出来上がりました。
完成見本をカバンにつけてみると…
がま口は見事に横向きに。
通常のがま口金具は、カン付(キーホルダーをつける穴)が真横についており、そのまま吊り下げると本体のがま口は真横を向いてしまうのです。
せっかく可愛らしくできても、実際に使えてこそ喜ばれる。
キレイに使えないと意味がない。
・・・だったらオリジナルで作ろう!
付き合いの長い業者さんにお願いをして、カン付きの位置を変更することにしました。
試行錯誤の末に、吊り下げても可愛らしい現在の形の金具となったわけです。
それから20年、がま口キーホルダーは柄は入れ替わりながらも、形・作り方は
ずっと同じです。さくらほりきりのロングセラーで、人気の商品となっております。
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